飛距離革命か?エストリックス X シャフト徹底レビュー:プロと識者が語るその実力

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ゴルフギア界に激震が走っている。高品質な高弾性シートを惜しみなく使用することで知られるエストリックスが数年の沈黙を破り、ブランドの威信をかけて世に送り出した『S-TRIXX X』。その実力とは?

百戦錬磨の矢野東プロでさえ、「なんかしらないけども、もう芯にしか当たらない。もう圧倒的に玉筋が良くて珍しく即替えですね[00:00:04]と即決したこのシャフト。この記事では、4つの専門家やプロゴルファーによる詳細な試打インプレッションを基に、その性能の秘密と真の価値を徹底的に解き明かす。


1. S-TRIXX Xとは?- 三菱ケミカルの技術を結集した意欲作

S-TRIXX Xは、単なる新製品という枠には収まらない。これは、三菱ケミカルの代理店でもあるエストリックス社が、その技術的背景とプライドをかけ、自社の名を冠してリリースしたフラッグシップモデルだ。シャフトには「ENGINEERED BY MITSUBISHI CHEMICAL」のロゴが輝き、世界最高峰のカーボン技術を持つ三菱ケミカルの高度な製造技術と厳格な品質管理の下で生産されていることの証左である。この事実は、製品に対する絶対的な信頼性と、開発陣の並々ならぬ意気込みを物語っている。


2. 革新的テクノロジーの解剖:異素材ハイブリッド構造の秘密

S-TRIXX Xの最大の特徴は、単一の素材に頼るのではなく、手元側と先端側で特性の異なる最高品質のカーボン繊維を戦略的に使い分ける「異素材ハイブリッド構造」にある。

手元側の「ダイヤリード」:パワーを逃さない粘りと剛性

シャフトの手元側バイアス層には、三菱ケミカルが誇る88tという驚異的な弾性率を持つ超高弾性ピッチ系炭素繊維「ダイヤリード」が採用されている。この素材は、スイング中のシャフトの不要な変形を徹底的に抑制する。専門家が「切り返しで溜めたパワーを逃さない[00:01:30]と評するように、トップからダウンスイングにかけて蓄えられたエネルギーを一切ロスすることなく、ボールへと伝達する役割を果たす。この構造について、あるテスターは「変形を抑えてる[00:02:58]と述べている。

中間~先端部のパン系繊維:弾きと安定性の両立

一方、シャフトの中間から先端部にかけては、特性の異なるパン系炭素繊維が配置されている。これがシャフトの低トルク化に大きく貢献。インパクト時にヘッドがブレようとする力を抑え込み、ねじれを最小限に留める。その結果、「オフセンターヒットにも強く[00:02:00]分厚いインパクト[00:02:00]が実現される。

これら二つの異なる素材が織りなすシナジーこそが、S-TRIXX Xの性能の源泉だ。


3. プロと識者による実打インプレッション分析

テクノロジーがいかに優れていても、最終的な評価はゴルファーが何を感じるかにかかっている。このセクションでは、複数の試打インプレッションを統合・分析し、S-TRIXX Xがもたらすリアルなゴルフ体験を多角的に明らかにする。

唯一無二の打感:「走る」のに「分厚い」インパクト

S-TRIXX Xを試した多くのテスターが口を揃えるのが、その独特な打感だ。あるレビュワーは、「シャフト先端が動いてヘッドが走る[00:05:33]感覚がありながら、インパクトの瞬間は「ベンタスとか転生に全く負けないドンって感じ[00:05:45]がすると表現する。この相反する二つの感覚が同居している点こそがS-TRIXX Xの真骨頂であり、「今までにない感じ[00:06:38]と評される所以である。この感覚を、別のテスターは「ベンタスレッドを…もうちょっと高弾性を使ったような感じ[00:06:45]と表現している。

驚異的な安定性:「自動操縦」と評される直進性

このシャフトの「自動操縦」感覚の根底にあるのは、贅沢に使用された高弾性カーボンシートと、それを活かす低トルク設計だ。

  • 芯を外さない: 矢野東プロが「もう芯にしか当たらない[00:00:04]と感じたように、シャフトが驚くほど安定している。別のテスターからも「こんだけなんか勝手に当たっちゃうと気持ちが悪い[00:04:43]何も しなくても芯は外れない[00:04:43]といった声が上がっている。
  • ミスヒットへの強さ: 試打データでは、「打点がずれたとしてもシャフト自体がねじれたりしにくい[00:02:19]こと、そして実際に「ヒールに当たってもボールスピードが変わんない[00:07:33]という驚くべき結果が示された。シャフトがねじれずに仕事をやり遂げた証拠である。

最適化されたスピン性能:現代の低スピンヘッドとの最適解

矢野東プロは、「このシャフトはスピン量が最適なんだな[00:04:14]と分析している。現代の超低スピンヘッドに対して、S-TRIXX Xは適切なスピン量を付加することで、力強く、それでいてコントロールされた美しい弾道を生み出す。


4. スペック選びのガイドラインと注意点

いかに優れたシャフトであっても、ゴルファーに合わないスペックを選んでしまっては宝の持ち腐れだ。このセクションでは、S-TRIXX Xのポテンシャルを100%引き出すための、実践的なスペック選びの指針を示す。

フレックス選びの要点:表示よりも「硬め」の特性を理解する

S-TRIXX Xを選ぶ上で最も重要な注意点は、そのフレックス特性だ。

  • 高い振動数: 公開されている振動数データを見ると、40Rで242 CPM [00:03:27]50Sで260 [00:06:12]といった数値が示されている。これは、同じフレックス表記の一般的なシャフトと比較して、明らかに硬く、しっかりしていることを意味する。
  • 感覚とのギャップ: あるテスターは、40Rについて「40Rなのに、振った感じは50SRくらいのしっかり感がある[00:04:08]と述べている。試打をする際には、先入観を持たず、「無理しない、いつものよりもワン柔らかめ[00:21:26]といったアプローチも非常に有効だろう。

50g台と60g台の特性差に注意

50g台のモデルは多くのテスターから絶妙なバランスと評価された一方、60g台に対しては「60になって僕は手元硬いなって今思い始めてる[00:12:25]という声が聞かれ、手元側の剛性が強すぎてタイミングが取りにくくなる可能性が示唆された。購入を検討する際は、重量帯によるフィーリングの変化を念頭に、両方を試打することが強く推奨される。

価格と価値:88,000円の投資に見合うか?

S-TRIXX Xのメーカー希望小売価格は、税込88,000円。紛れもなくプレミアムシャフトの価格帯だ。この価格設定は、最高品質の素材と、それによってのみ実現されるパフォーマンスに対する対価である。レビュワーたちがその性能と質感に対して「お品のいい」「高級感」「いい素材を使ってる[00:02:26]と絶賛するように、その価値は計り知れない。


5. ターゲットゴルファー:S-TRIXX Xは誰の武器となるか?

これまでの分析結果を統合すると、S-TRIXX Xの性能を最大限に引き出し、最強の武器とすることができるゴルファー像が浮かび上がってくる。

  • 飛距離性能と安定性の両方を妥協なく追求するゴルファー
  • スイングのブレをシャフトの直線的な動きで補正し、ミート率を向上させたいゴルファー
  • 切り返しが速く、手元が暴れないしっかりとしたシャフトを求めるゴルファー
  • 現代の大型・高慣性モーメントヘッドを、よりシャープにコントロールしたいゴルファー

6. 総評:飛距離と安定性を妥協なく追求したプレミアムシャフト

S-TRIXX Xは、最高級の素材と革新的な設計思想を融合させることで、「飛距離」と「安定性」という、時に相反する二つの要素を極めて高い次元で両立させた、他に類を見ないプレミアムシャフトである。

その打感は、ヘッドが鋭く走り抜ける爽快感と、ボールを分厚く押し込む力強さが同居する唯一無二のもの。ミスヒットをものともしない驚異的な安定性は、アベレージゴルファーに自信を与え、トッププレーヤーには攻めのゴルフを可能にする。

複数のプロ、識者が異口同音に「是非試して欲しい[00:23:09]と語るように、このシャフトの真価は言葉だけでは伝えきれない。信頼できるフィッティングスタジオで、ぜひ一度ご自身のスイングでこの衝撃を体感してみてほしい。


出典 YouTube動画一覧

1. **エストリックス『 S-TRIXX X 』シャフト トラックマン試打**
https://www.youtube.com/watch?v=NRFAoNqrfEw (チャンネル: 試打ラボ しだるTV)

2. **高額だけどめちゃくちゃいいから1度は打て!S-TRIXX X試打!【Mr.吉田のクラブは打たなきゃわからない】**
https://www.youtube.com/watch?v=HuNGGAUEGXE (チャンネル: #プレゴルTV / PREMIUM GOLF TV)

3. **【エストリックス新作 | 試打計測】「S-TRIXX X」が激飛び!高弾性シート×最高品質で飛距離革命!**
https://www.youtube.com/watch?v=3KCwyvQO1Ps (チャンネル: 4plusゴルフチャンネル)

4. **最近 即替えしたシャフト『S-TRIXX X』 を紹介します**
https://www.youtube.com/watch?v=MkOf_CkPMKs (チャンネル: 矢野東 GOLF TV)