グラファイトデザインの新作シャフト「TOUR AD EK(ツアーAD EK)」を、永井延宏プロが試打インプレッション。男女のプロツアーでも好結果が出ているというこのシャフトは、近年のTOUR ADとは「逆方向」に振った、スピード感のあるつかまり系です。ただし、昔ながらの先端が走るタイプとは別物。永井プロが打って感じた「走るのに暴れない」理由を、動画の発言をもとに整理します。
この動画で学べること
- TOUR AD EKが、GC・FIと比べてどんな位置づけのシャフトなのか
- 手に取ったとき・打ったときのしなり方の印象(試打スペックは5S)
- 「先端がムチのように走る」先調子とは違う、手元〜ヘッドがリニアに動く挙動
- GC・FI・名作DIの良いところを集約したと評される理由
チャプター
- 0:00 TOUR AD EKとは(GC・FIとの位置関係)
- 0:36 従来とは違う「新世代」のつかまり系
- 0:57 手に取った第一印象(5S)
- 1:25 試打インプレッション
- 1:53 ムチではなく「リニア」な走り
- 2:13 まとめ:TOUR ADの良いところを集約
TOUR AD EKはどんなシャフト?GC・FIとの位置関係
TOUR AD EKは9月3日に発売された、グラファイトデザインの新しいシャフトです。永井プロはまず、近年のTOUR ADの流れの中でEKを位置づけます。
- TOUR AD GC(おととし):ど真ん中のニュートラルなシャフト
- TOUR AD FI(昨年):やや先端がしっかりしたフェード系。名作DIに近いテイスト
- TOUR AD EK(今作):そこから一気に逆方向に振った、スピード感のあるつかまり系
FIでフェード寄りに振ったあと、EKでは反対のつかまり方向へ。シリーズの中でキャラクターがはっきり分かれているので、いまGCやFIを使っている人にとっても選び分けのイメージがしやすい一本です。
従来の「つかまり系」とは違う新世代シャフト
「スピード感のあるつかまり系」と聞くと、先端がよく動く昔ながらのシャフトを想像するかもしれません。しかし永井プロは、EKは従来のそういったタイプとは違い、最先端のテクノロジーを使った「新世代シャフト」だと説明します。このスピード感が実際にどう出るのかが、今回の試打のテーマです。
手に取った第一印象:ミッドが動き、先端はしっかり(5S)
試打スペックは5のS。手にした段階で永井プロが感じたのは、「ミッドのあたりが弱いというか、動いてくれる」感覚です。一方で、つかまり系とされるシャフトでありながら、先端のしっかり感はあるとも話しています。つかまりのやさしさだけでなく、先端の頼りなさが出にくそうな手応えです。
試打インプレッション:GCに近い挙動で、伝達スピードが速い
実際に打ってみての第一声は「おお、いいですね」。かなりのスピード感を感じつつも、挙動としては前々作のGCに近いという評価でした。永井プロはその要因を、テクノロジーとして採用されているフープ層のテイストではないかと推測しています。
スピード感の出どころは、手元側からミッドにかけての「伝達スピード」の速さ。先端だけが動いてヘッドを走らせるのではなく、切り返しからのエネルギーがミッドまで素早く伝わるイメージです。
ムチのように走るのではなく、手元とヘッドが「リニア」に動く
ここがEKを理解するうえでの一番のポイントです。永井プロによれば、EKは「先端がしなってムチのように走る」タイプの先調子ではありません。手元とヘッドがリニア(直線的・一体的)に動く感覚があり、これはGCの性能にもつながる部分だといいます。
さらに先端のしっかり感は、前作FIや名作DIをイメージさせるもの。スピード感はあるのに先端が暴れにくい――動画タイトルの「走るのに暴れない」は、まさにこの組み合わせを指しています。つかまりは欲しいけれど、先が走りすぎて左へのミスが怖いという人は、試してみる価値がありそうです。
動画の中の言葉
そこから昨年のFIはやや先端がしっかりして フェード系のタイプということでグラファイトデザインの名作 DIに近いテイストだったかなと思うんですけれども そこから今度は一気に逆方向に振ってですね (0:20〜)
スピード感としては割と手元側からミッドのとこですねここのところの伝達スピード 早いなという感じですね (1:45〜)
先端がしなるムチのように走るというような先調子ではなくてですね ですから割と手元とヘッドのこのリニアな感じ (1:53〜)
まとめ
TOUR AD EKは、ニュートラルなGC、フェード系のFIに続いて登場した、スピード感のあるつかまり系シャフトです。ただし先端がムチのように走る従来型ではなく、手元からミッドの伝達スピードで走らせ、手元とヘッドがリニアに動くのが特徴。先端のしっかり感も備えているため、永井プロは「グラファイトデザインの良いところをすべて集約したようなシャフト」と評しています。スペックも幅広く用意されているようなので、多くのゴルファーにとって分かりやすい結果が得られるシャフトだと締めくくっています。


